当園は、佐賀県唐津市鎮西町打上地区で有機畑作物とブランド米(こしひかり)を生産する農園です。
唐津市鎮西町打上は、佐賀県北西部に位置し玄界灘に突き出た東松浦半島の北部の台地上に位置します。
東松浦半島は東部を除き台地が多く、台地の上の地区は上場(うわば)地区と呼ばれ、地形だけでなく気候や文化も歴史、祭り行事になども特徴がある地域です。
この上場地区において農地や気候の特性に合わせ畑作と稲作を並行して行ってきました。
稲作は、ブランド米として全国的な知名度のある※「上場コシヒカリ」を長年作ってます。
畑作については、市場のニーズに合わせ様々な作物を作ってきました。特に現在の畑作の主要作物は、
有機農法により生産された「菊芋」と「赤なた豆」で、健康食品の加工原料として出荷しています。
このページではそんな生産物を紹介しているので、是非楽しんでいってください。
当園では大きく畑作商品である菊芋や赤なた豆と、稲作商品であるお米の2種類を生産してます。
畑作商品は健康食品の原料などに使用され、全て有機農産物(※)で、安全性の高いものになっており、お取引先からは非常に高い評価をいただいてます。
稲作は有機JAS認証を取得していませんが、安心・安全を念頭に置き、有機認証取得している畑作同様に、安全性の高い「こしひかり」を生産しています。
※有機農産物
農林水産省の定める有機JAS規格の条件を満たした農産物のことです。
有機JAS規格は、禁じられた薬剤や添加剤などを使用しないことや、遺伝子組み換え野菜でないことなどが定められた規格です。
また2年(多年生の作物においては3年)以上の期間、禁止化学合成農薬や化学肥料を土壌や野菜に使うことも禁止されています。
有機野菜の「有機」とは化学肥料や農薬などの「無機質肥料」を使用せず、「有機質肥料」で栽培することを指しています。
日本ではJAS規格に適合した生産が行われているか、登録認証機関が認証取得後も年に一度以上、その技術的基準が満たされているか検査しています。
当園はその検査をクリアしております。
有機JASについての詳細はこちらをご参考ください
菊芋
菊芋はごぼうと同じキク科の野菜です。
でんぷんを含まず、たくさん食べてもカロリーや糖質が気にならないのです。
それは、乾燥菊芋の約半分を『イヌリン』が占めており、野菜の中でもダントツです。
この栄養成分イヌリンは水溶性食物繊維であり、「血糖値コントロール」は「便秘解消」に役立つとも言われてます。
水溶性食物繊維は、水分を含むとゲル状になって、余分な糖質やコレステロール、塩分などを包み込み、吸収をブロックします。
その結果、血液中に吸収される糖が減るので、血糖値の上昇が穏やかになります。
そうした効能から菊芋は『畑のインスリン』などと呼ばれることがあります。
イヌリン自体は糖質ですが、人の体内にはイヌリンを分解・吸収させる酵素がないので、たくさん食べても血糖値に影響しません。
当園では、この菊芋を栽培当初から有機認証圃場で栽培を開始し、日本国内でも希少な安心・安全の「有機菊芋」の生産を続けています。
赤なた豆
当園では、国内でも希少な有機JAS認証を取得した、有機赤なた豆の生産に取り組んでいます。
赤なた豆は歯周病に効果的な栄養成分が含まれてます。
歯の表面に残った歯周病菌は、毒素を出し歯肉に炎症を起こしたり骨を溶かします。
なた豆に含まれるカナバニンには、炎症を抑える作用があります。
なた豆を継続的に摂取すると、歯ぐきの腫れや出血などの炎症が短い期間で改善する傾向があります。
また歯周病が原因で口臭が悪化するケースも多いので、赤なた豆を摂取することで結果的に口臭が改善されることもございます。
また最近の学術研究で歯周病がアルツハイマー病を悪化させる要素という因果関係が報告され、歯周病の治療はアルツハイマー病の進行を遅らせる有効な手段になり得るかもしれません。
当園の有機赤なた豆はこの特性を評価され、安心・安全の希少な有機原料として、製薬会社・健康食品会社に供給しております。
お米
谷口農園は、1999年に農林水産省が認定した「日本の棚田百選」に選ばれた場所にあります。
この地は玄界灘に面して、昼夜は対馬海流の影響を受け温暖ですが、日が沈むと冷涼な気温となります。
この寒暖の差こそがごはんの甘みを増す最大の条件です。
当園のある上場地域で作られている米の主な品種はコシヒカリで「上場コシヒカリ」の名称で広く知られるブランド米となっています。
つや・粘りが強く冷めても香りがあり、甘味、もちもち感があるのが特徴で、全国で作られるコシヒカリでも最高レベルの評価を得ています。
なお、当園からは白米だけでなく、玄米も出荷しております。